2008-12-04(Thu)

空の境界 未来福音

奈須きのこ。
武内崇。
竹箒(同人)

今年の夏のコミケで発表された竹箒の新作。
いや、続編?
続いていたり、なかったり。
空の境界は、今は講談社で出版していますが、元は同人作品です。
最初は6部しか売れなかったとか。
まあ、今映画化されていて、それを先日友人が見たいと言ったので出てるところだけDVDでもう一度見ました。
そして、思ったこと。
それは、この作品があまりに先取りしすぎてると言うこと。
時代は九十年代なんですが、内容があまりに最近のことのような気がしてくるのです。
今の時代、死が軽くなり身近に転がるようになってきた。
いや、実際はそう見えるだけで軽くなどなっていないのですが。
その中で、殺人鬼が主人公であるのです。
ですが、彼女は人を殺さない。
なんだかんだで、殺さない。
それは、優しさや寛容といったポジティブな感情ではなく、価値がないという理由です。
つまり彼女は、殺すべき相手を選別しているし、無闇に殺さない。
殺人衝動と言ったどう考えてもおかしいものに取り憑かれているのに。
殺すことにためらいはないのに、殺さない。
むしろ周りの方が酷い。
僕は、彼女は本当に殺人鬼なのだろうか、と思ってしまいます。
僕の持つ殺人鬼像とは、無差別で無遠慮で無慈悲です。
ただ殺人衝動を持っているからといって殺人鬼ではない気がします。
じゃあ、それでも彼女を殺人鬼たらしめているのはなにか?
それは在り方だと思うんです。
殺人鬼とは、人を殺す鬼と書きます。
つまり、鬼のようであると言うことです。
鬼である、それはなにを指して言うのでしょう?
彼女を指して言う場合、それは無慈悲さであると考えます。
彼女は、価値あると認めたものには容赦なく刃を振るいます。
つまり、それらから見たとき彼女は紛れもなく殺人鬼なのでしょう。
そういう人たちが出てくる小説です。
そりゃ、殺人鬼とも呼ばれますね。
で、今の時代の通り魔とか見ていて思います。
彼らの方がよっぽど殺人鬼ではないかと。
通り魔に限りません。
人が死ぬ事件はみな安易に暴力に頼りすぎです。
むかついたからとか、誰でもよかったとか。
この世はいつから地獄になってしまったのでしょう?
ええ、ずいぶん昔からかもしれません。
でも、渡る世間に鬼はなし、といわれた時代があった。
今は右見ても左見ても、あいつが鬼なのでは、と疑心暗鬼がはびこってます。
その中での殺人鬼。
人を殺すと言うこと。
そんなことを考えさせられるタイトルです。

まあ、オタクが現実とフィクションをまぜこぜにしていると言われそうなブログになりました。
「空の境界」は僕が、小説を書きたいと思うようになったきっかけの本です。
何度も読んでいるうちに、いろんなことを考えました。
ときには、楽観的に、ときには批判的に。
その結果、よくわからないものが出力されたという話でした。
ちなみに、内容に触れてないのはわざとです。
「空の境界」が好きな人は買ってください。
「空の境界」を知らない人は始めから始めてください。
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緋ノ月 大翔(月、もしくはヒロト)

Author:緋ノ月 大翔(月、もしくはヒロト)
ライトノベルを書いてちまちま投稿しています。月もしくは、ヒロトと申します。
好きなジャンルは、ハードボイルドと伝奇と警察もの。
好きな種族は吸血鬼。
趣味マンガ、小説。
よろしくおねがいします。
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